リーフィー ご利用ガイド

置くだけWi-Fiやホームルーターなどをご利用でカメラの接続が安定しない・繋がらない場合

SIM通信機能を内蔵した、工事不要の置くだけWi-FiやホームルーターなどをWi-Fiルーターとしてご利用の場合、leafeeのカメラや他の一般的なウェブセキュリティカメラの動作が不安定になる事象がございます。

leafeeのカメラにおいて、「初期設定が完了しない」「設定は完了したが頻繁にオフラインになる」「映像が映るまで時間がかかる」といった症状でお困りの場合、ご利用のインターネット環境(Wi-Fiルーター)との 「相性」 が原因であるケースが多く見られます。

これはleafeeのカメラ特有の問題ではなく、一般的なネットワークカメラ(Webカメラ)やスマートホーム機器全般において、特定のタイプのルーターを使用する際に広く発生している構造的な課題です。

特に、工事不要の「置くだけWi-Fi(ホームルーター)」をご利用の場合、この現象が顕著に現れます。本ページでは、その一般的な原因と解決策について解説します。

以下の「モバイル回線通信機能」を内蔵する、いわゆる置くだけWi-Fiやホームルーターは、仕組み上、リアルタイムで映像を送信し続ける「Webカメラ製品」全般と相性が悪く、メーカーを問わず接続トラブルが起きやすい代表的な製品です。

  • SoftBank Air(Airターミナル シリーズ)

  • docomo home 5G

  • au ホームルーター 5G

  • WiMAX +5G(Speed Wi-Fi HOME シリーズ)

  • Rakuten Turbo(楽天ターボ)

また、固定回線であっても、「メッシュWi-Fi」(TP-Link Decoなど)の一部製品では、設定の自動化機能が裏目に出て、2.4GHz帯を使用する(5GHz帯を利用できない)IoT機器全般がつながりにくいケースがあります。

「YouTubeなどの動画サイトは問題なく見られるのに、なぜカメラだけダメなのか?」 この疑問の答えは、「動画を見る通信」と「防犯カメラの通信」では、求められる能力が全く逆であるためです。

これはleafeeに限らず、インターネット経由で映像を見るすべてのカメラ製品に共通する理由です。

置くだけWi-Fiやホームルーターは、動画を「見る(ダウンロード)」ことは得意ですが、データを「送る(アップロード)」ことは苦手です。 防犯カメラのように長時間連続してデータを送り続ける通信を検知すると、回線側が「混雑を防ぐため」として一時的にその通信を遮断したり、速度を絞ったりする制御(帯域制御)を行うことがあり、これが多くのカメラ製品で「夜間に切断される」主な原因となっています。

  • 処理落ち: 一般的な置くだけWi-Fiやホームルーターは、同時に処理できる通信数(セッション数)に限りがあります。ご家族が動画やゲームをして通信量が増えると、バックグラウンドで動いているカメラの通信が「優先度が低い」と判断され、強制的に切断されることがあります。

  • 周波数の自動最適化の影響: 最近のルーターは「5GHz」と「2.4GHz」を自動で切り替える機能(バンドステアリング)を持っていますが、多くのIoT機器・Webカメラは「2.4GHz」のみ対応のため、接続に失敗する原因となります。

モバイル回線は、光回線に比べてデータが届くまでの反応(Ping値)が遅く、電波状況によって一瞬の通信断絶(パケットロス)が頻繁に起きます。 Web閲覧では気づかないレベルの瞬断でも、「24時間常時接続」を前提とする防犯カメラにとっては「通信途絶」となり、エラーやオフライン表示が頻発します。

こうした事象を解決するためのいくつかの解決策をご案内いたします。

ルーターの仕様上の問題であるため完全な解決は難しい場合がありますが、以下の設定で状況が改善する可能性があります。

  1. Wi-Fiの周波数を「分ける」

    • ルーターの「バンドステアリング機能」をOFFにし、Wi-Fi名を「〇〇-2G(2.4GHz用)」と「〇〇-5G(5GHz用)」に分けます。必ずスマホを「2.4GHz」に繋いでからカメラ設定を行ってください。

  2. カメラの画質を下げる

    • leafeeアプリの設定から、画質を「標準(SD)」または「低画質」に変更してください。データ量を減らすことで切断を防ぎやすくなります。

  3. ルーターを窓際に置く

    • 電波の入りを良くし、通信の瞬断を減らします。

防犯カメラによる「24時間の安定した監視」を重視され、上記設定でも改善しない場合は、インターネット回線の見直しを推奨いたします。

  • 回線: 光回線(フレッツ光、NURO光、auひかり等の固定回線)

    • 上記のようなモバイル回線特有の制限や遅延がなく、Webカメラ製品の性能を最大限に発揮できます。

  • ルーター: NEC(Aterm)やBuffalo(AirStation)などの国内主要メーカー製ルーターはトラブルが少ない傾向にあります。

「光回線を引くのは難しい」「今のルーターの設定を変えるのは不安」という方のために、leafeeではこのような一般的なルーター相性問題を解決する専用機器をご用意しています。

leafeeのカメラやセンサーをインターネットに接続するための、通信機能(SIM)を内蔵した専用ルーターです。コンセントに挿すだけで、leafee機器専用のWi-Fiスポットを作り出します。

製品ページ: https://leafee.me/product/hub/

ホームハブ (LTEモデル)も「モバイル回線(docomo回線)」を使用していますが、一般のホームルーターとは以下の点で決定的に異なります。

  1. 「leafee専用」にチューニングされている

    • 動画視聴やゲームなど、大容量の通信を行うスマホやパソコンは接続できません。leafeeのカメラとセンサーだけが接続されるため、他の機器の影響を受けて回線が詰まることがありません。

  2. 動作検証済みの安定性

    • 自社開発製品のため、leafeeのカメラが必要とする通信パターンに合わせて設計・検証を行っています。バンドステアリングのような相性問題を起こす機能もありません。

  3. 面倒な契約・工事が不要

    • 通信契約がセットになっているため、別途プロバイダ契約などは不要です。届いてすぐに使えます。

「今のWi-Fi環境ではどうしても安定しないが、光回線工事もできない」 という場合は、ホームハブ (LTEモデル)の導入をご検討ください。